面接官「前職の退職理由って何ですか?」ブラック会社流:質問回答
- 面接時の「なんで前職を辞めたんですか?」という質問
- 退職理由はギックリ腰による入院
- ギックリ腰乱発のきっかけ
- 筋肉がみるみる落ちていく
- んで、ネガティブそのまんまで面接官に言いました
- ポジティブ変換は難しいが、ポジティブ付け足しはラク
- 質問の回答自体は形骸化してるのかも?
面接時の「なんで前職を辞めたんですか?」という質問
よく面接で聞かれるテンプレ質問。
next.rikunabi.comまぁ、よくあるのは「ポジティブに言い直しましょう」ってのが模範解答。リクナビにも古事記にもそう書かれている。
人間関係とパワハラが辞めた理由なんですけど、ブラックは行き過ぎると時にこういう質問に有利に働くことがあります。
退職理由はギックリ腰による入院
下記のブログ記事でも書いたんですが、日常的なパワハラが横行している職場でした。精神攻撃は基本。
niga.hatenablog.jpトドメの一撃となったのはギックリ腰による入院。そして、その入院中で出勤しろと言われたことでした。
ギックリ腰乱発のきっかけ
当時、大学でITヘルプデスクをやっていたのですが、博士まで行ってたので学生の会話も合うことが多く、結構評判も良かったです。結局、辞めるまでここでお世話になってました。
ただ、オールシーズン天国で仕事をしていたかと言われるとそうでもなく、大学の夏休みなどの長期休暇中にパワハラ先輩と共にサーバのようなすっげぇ重いものを複数人で運ぶ仕事が毎年決まったシーズンでありました。もう佐川です。佐川急便です。
面接時には「体力はありません。」ということは伝えていたのですが、そこはブラック会社。聞いてくれません。こちらが労働安全衛生法を唱えても、馬に念仏です。
毎年、それに近いタイミングでギックリ腰になって救急車に運ばれてました。仕事中に発症したら良かったのですが、家帰って休み中とかにちょっと重い荷物持った時に疲労が爆発して出るタイプでした。時間差で来るんですよね。
もしかしたら体力的なものではなく、イジメによる精神攻撃からきたやつかもしれない。ストレスも引き金になりますから。もしくはその両方。
「たかが、ギックリ腰で」ってなったことがない人は思うかもしれないけど、私の場合は結構ひどいやつで最低1週間は病床から立てないくらいひどいギックリ腰でした。
一人暮らしだから救急車を呼ぶしかない。這いつくばりながら助けを叫んでも一人暮らしのアパート。誰も助けにはきてくれない。ドアも開けられない。あの時地面からそう高くないテーブルに携帯電話を偶然置いていたので救急車を呼べた。
地面から90cm以上の高さのところにケータイを置いていたら私は死んでいたと思う。
その日以来、ケータイは常に家でも携帯もしくは倒れても拾える高さにおいてました。偶然発症しなかったが、風呂が本当に怖かった。
筋肉がみるみる落ちていく
最初のうちはすぐに退院できてたのでまだよかったんです。
入院経験のある人なら分かると思うんですけど、退院時筋肉がガタ落ちになるんですよ。そりゃ1週間何も動いてないですから。ただでさえ、アンガールズの山根みたいな奴がさらに筋肉なくなるんですよ。
その山根が毎年入院してごらんなさいよ。介護のジジイクラスになっちゃうわけです。あの時は本当に怖かった。歩けなくなるんじゃないかと思っていました。
その中、電話で「いつまで休んでるんだ?出社しろ」と言われたので「じゃあ退職します」と伝え辞めました。
この経験は最悪でしたが、面接では比較的良い材料となってくれました。
んで、ネガティブそのまんまで面接官に言いました
で、面接官にはそのまま伝えました。
「『かくかくしかじかで入院中に出勤しろ』と言われたので辞めました」と。
このままではリクナビの記事と真逆のことやってんじゃねぇーかと思われるかもしれませんが、私の場合は後にこう付け加えました。
「でも、辞めたくなかったんです。長く勤めたかったんです。ITヘルプデスクのお客様(大学)も前任者達は毎年1年で切られていたけど、私だけ4年経っても契約してくれているとても良い方ばかりの職場だったものですから。」
長く勤めたいアピールと前の職場で私だけ高評価受けてましたアピールを捻じ込んで付け足します。大奥みたいな攻め方をします。ねちっこいですねぇ。誰だよ、こんな記事書いてるやつ。
そうなると自然と前職での活躍した時の経験話に持っていきやすくなり時間を稼ぎやすくなります。そうなればただ経験したことを話すだけ。志望理由とかと違って頭に台本がなくても比較的答えられます。そして、最終的に沈黙の時間を作る危険性が減ります。
私はSE経験が薄いんでシステム開発やってる人間よりも技術力とリーダー経験が乏しいです。なので、自分の有利な話題で話を固定させて時間を稼ぎたいんですね。
当然、向こうだって聞きたい内容を決めてきてると思うんで、ぼちぼちなタイミングで会話を打ち切られるんですが、変な空気や沈黙を極力起こさずに面接終了までになれば良い印象になることが多いですからね。このままタイムアップでも構わんのだが?(ナイト)
稀に追加で「それでも上司の言うことを無視して完治してから出勤すればよかったでは?」と聞かれることもありましたが、その場合は…
「完治してから出勤しても半年以内に再入院をすることは容易に想像できました。これ以上、筋肉が落ちたら体力上、その時点で辞めざるを得ない。それならば、入院中に退職を宣言してリハビリしながら最長1年半、傷病手当金を貰いながら転職活動をした方が期待値が高いと判断しました」…みたいな言い訳をしていました。
つまり私の自己判断要素は少なく、期待値を考えたら退職せざるを得なかった。この退職は致し方なかったんだ。事故だったんだ。言い換えれば「俺は悪くねぇ!」戦法(Talesシリーズ感)です。ステップアップだとかそんなことは一切言ってないです。
20社くらいしか受けていないので何とも言えませんが、SE業界以外は割かしこれを言う機会が多く結構面接も通ってました。この回答が好印象だったかは分かりませんけどね。なので、参考にするかは自己責任でお願いします。
ポジティブ変換は難しいが、ポジティブ付け足しはラク
よくポジティブな理由に変換してくださいっていうのは、よく転職サイトのコラムで見てましたけど、あれ難しくありません?
話す話題を最初から全部ポジティブに変換なんてコミュ障の私には無理ですよ。
それなら、最初正直にネガティブに言いながら時間を稼いで「でも、ポジティブな側面もありますから」とポジティブ付け足しをした方が個人的にはラクです。当然、最初からポジティブに変換できるものは極力言いますけど。
「短所って何ですか?」っていう質問には
「相手が100%間違ってること言っていても凄まれると屈してしまうことです(決断力の無さ・コミュ障)。でもクレーマーに対しても文句を言わず、やんわりと無難に対応できていたことが評価されてたみたいです。」と答えてました。
質問の回答自体は形骸化してるのかも?
新人面接のときは80社くらい受けて落ちまくって大手のブラック企業に就職しました。
そのとき、面接は「私できますから!」アピールをしなきゃいけないものと思い込んでいました。
でも、転職のときは
- 私はこういう人間です。
- 前の職場でこういうことしたことあります。
- 転職先で辞めたくないっす。
っていうことを質問の回答になぞらえながら、回答してました。面接を通して向こうの知りたいことってそれですからね。あくまでできれば程度ですけど。
質問の内容にかする程度に答えて話題をすりかえて大喜利感覚に近い感じで答えてました。楽しくはなかったし、めっちゃ緊張してましたけども。
なので、割かし質問の「回答自体」にはポジティブに答えられていないこともあります。とっさのことですからね。コミュ障には難しいですよ。
「ヘルプデスクやってるってことは昔からPCは詳しかったんですか?」って聞かれることはあるんですけど、
「いえいえ。実は実家がケータイの電波が届かないような田舎で一人暮らししてパソコンやりたいがために大学進学したようなものですから。そんな人間が大学院まで勉強して基本情報とかの資格まで取っちゃってヘルプデスクやってるなんて人生って分からないものですよね」
みたいなことを丁寧に言い換えてるくらいですしおすし。回答成分もポジティブ成分も極薄です。まぁ、これは極端な事例ですけども。
でも、大学か実家の話題に持っていきやすいですよね?「自分のリーダー経験」とか「技術力」とか「自分の座右の銘」とか語れっていうよりかは時間を稼ぎやすいですよね?汚いな、さすが忍者きたない。
ポジティブじゃないかもしれないけど、なんかエラそうな奴よりは会話広がりそうでしょ?じゃあ、このまま私の有利な話題で長い会話をしよう。私はこのままタイムアップでも構わんのだが?(卑怯な忍者)
「私はこういう人間」なんです。こういうコミュ障なんです。だから、受け入れて、どうぞ。